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スマホでカーナビ？携帯と車の便利な関係

カーナビの性能のすべてと言ってもいいのが「地図のバージョン」とルート検索の正確さ、そして現在位置の正確さです。日々工事が続きバージョンアップされている日本の道路情報はドライバーにとってもっとも大切な情報です。そして現在走行している位置が明確でなければ、正しいナビゲーションは期待できません。カーナビなどのナビゲーションシステムにおいては主に「GPS」による測定で位置を割り出しています。地球を周回するGPS衛星とナビゲーション端末が連動して正確な現在地を補正しながらデータ上の地図と照らし合わせてナビゲーションを行います。ナビゲーション端末には地図のデータだけではなく、その時点の渋滞情報などの交通情報も受信され、最適なルートをドライバーに示すのです。
いわゆるカーナビゲーション端末は、「GPS衛星」との通信機能を持つものが一般的です。正確な位置情報を更新し続けるためには常に人工衛星とリンクしておく必要があります。逆に、一般的なカーナビゲーションシステムにはそれ以外の通信機能がない場合が多いのです。つまり、マップ情報は端末内にインストールされていて、そのマップ情報にGPSにより取得した現在地をポイントして処理しています。ですから、インストールされた地図が古い場合はナビ上では存在しない場所を走行していたり、ともするとルートの補正をかけようとするのです。インストールした地図に自身の位置をポイントし、目的地までのルート計算を行いながら誘導するということはそれほど難しい技術ではありませんから、複数のメーカーから様々なカーナビゲーション端末が登場することになりました。
同様のナビゲーションシステムを起動出来るものに、スマートフォンや携帯端末の「ナビゲーションアプリ」があります。近年の携帯電話やスマートフォンにはGPS受信の機能が備わっていて、これを利用してナビゲーションを実現することが出来るのです。こちらの場合、端末に膨大な地図データをインストールするわけにはいきませんから、インターネット回線を経由してその場所の地図をロードし続けることになります。GPSで自身の座標を取得しながら、その地点に合致する地図情報を常にリロードしているのです。
ここに一般的なカーナビにはない強みがあります。スマートフォンや携帯電話がインターネットに接続するのはごく当たり前のことなのですが、その点においては据え置き型のカーナビは永遠に追いつけません。そして、携帯電話とくらべてより機能が強化され、複雑な処理を可能としたスマートフォンは、携帯電話よりも画面が大きく、またグラフィックも鮮やかに再現できるようになったのです。そうなると、車内にスマートフォンを据え置くことで、充電の懸念さえ解決出来ればカーナビの肩代わりが可能となります。このように常時インターネットから最新情報、最新の地図を読み込むアプリケーションでは、「地図のバージョン」を気にする必要がありません。また、歩行中の現在地点を特定できるほど精度の高いGPSを搭載していますから、現在値の精度なども申し分ないものになります。そしてルート検索のためのアルゴリズムや渋滞情報などもリアルタイムで更新することができ、その場でその地点の他の情報なども日頃使い慣れたインターフェースで操作することができます。
このようにカーナビアプリケーションを起動したスマートフォンを車内に据え置くのは簡単です。スマートフォン専用のホルダーを使用したり、スマートフォンに給電出来るFMトランスミッターなどと併用すれば、ナビゲーションの音声をカーステレオから大きな音で再生させることもできます。このスマートフォンの登場により、従来の据え置き型カーナビはかなりの劣勢を強いられています。それほど、スマートフォンによるナビゲーションが実用性の高いものであるといえるのです。